このページでは、ブロックチェーン技術を下支えする仕組みの1つである、「P2P(P2P方式)」について解説します。ブロックチェーンについての理解をより深めるため、是非参考にしてください。
P2Pとは
分散型の通信方式
P2P(Peer to Peer:ピア・ツー・ピア)とは、複数のコンピュータ間でデータのやり取りを行う際の通信方式の1つで、コンピュータ(ピア)同士が対等な関係で直に接続し合い、互いの持つデータや機能を要求したりアクセスしたりする、自律分散型のネットワークモデルです。
これまで一般的に用いられていた「クライアント・サーバ方式」は、中央にサーバを置き、各ユーザが操作する端末(クライアント)の要求に基づいてサーバが動作する仕組みでした。一方P2Pネットワークでは、各端末(ノード)がクライアント・サーバ両方の機能を持っており、データのやり取りを対等な立場で実行します。
P2Pモデルでは、全ノードが同時に壊れない限りシステムは動き続けるので、最低限通信を行うコンピュータさえ動作していれば、通信はほぼいつでも可能です(ゼロダウンタイム)。
管理者の介在無しでのオンライン取引が可能
P2Pは各ノードが同等の権限を持っていることから、中央に管理者を置くことなく各々でオンライン取引が行なえます。また、P2Pは各ノードの役割が固定されていないため、接続する端末数が膨大になっても1つの機器へ負荷が集中しにくく、その分データ共有にかかる時間が短縮可能です。
さらに、P2Pモデルではネットワーク上にデータや端末が分散しているため、すべての情報を把握するのが困難であり、取引時の匿名性確保も容易です。
P2Pの注意点
参加者が膨大なP2Pモデルでは、通信相手の安全性を特定するのが困難です。加えて、サーバを経由しないため、通信のログも記録されません。そのため、もし悪意を持った攻撃者が侵入していても、それに気づかずにデータをやり取りし、ウィルスを拡散してしまったり、情報漏えいしてしまったり…ということも起こり得る話です。
また、P2Pはサーバへの負荷を軽減する一方、サーバの役割を各ノードへ分散しているため、各ノードへの回線負荷を高めています。そのため、参加者のコンピュータ回線品質が一定でないと、スムーズな通信が難しくなってしまいます。
P2Pとビジネス
P2Pは暗号資産の基盤システムの1つとして誕生しましたが、現在はSkype・LINEなどの通信アプリや、クラウドファンディング、シェアリングサービス、フリマアプリなどの各種ビジネスにもP2Pシステムが活用されています。また、P2P型のファイル共有ソフトなど、社内システムにP2Pモデルを採用する企業も増えています。
P2P単体には注意点があるものの、ブロックチェーンの仕組みの1つとして機能することで大きな力を発揮します。そしてブロックチェーンは、機能や使い方によってはビジネスに活用することが可能です。TOPページでは導入事例とともに、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームをご紹介しています。こちらも併せて参考にしてください。